2018年12月26日
人材採用のヒケツ
採用は自分がやりたくない仕事をしてくれる人を探すこと。
昨日はクリスマス。
と言っても
わたしはいつもと変わらない
普段どおりの仕事でした(笑)
商談先へ向かう途中に
面白い光景を目にしました。
タクシーがわたしの横を
走り去るときに
ドライバーさんの格好が
サンタクロース(笑)
(タクシーのバックミラー越しにサンタさんのひげが見えます)
きっと
乗車するお客様も驚くでしょうね。
でも面白い。
きっと
ドライバーさんも
そんな驚きと喜ぶ顔をみるのが
楽しみだと思うのです。
サンタさんって
人に喜ばれる仕事だと思う。
なぜかというと
サンタさんを見て
「うわっサンタだ!」
って
嫌な顔する人は
いないと思うから。
幸せを運ぶ、
そんな仕事って
素敵だなと思います。
仕事において
人によって得手不得手は違います。
と、
言葉にすると
当然のことだと思いますが
人は
自分を中心に物事を
考えるので
ついそのことを忘れてしまいます。
自分が得意だと
みんなも同じだと思ってしまいます。
で、
「何でできないの?」と
イライラすることがあります。
その逆に
自分が苦手なことは
みんなも苦手だと思ってしまう。
そこに、
人事と人材育成のワナが
隠されていると考えています。
それは特に
採用です。
ある尊敬する方から
面白いことを言われました。
自分がやりたくない仕事を
してくれる人を探すことだ。
最初はなんて
酷いことを言う人だと思いました。
でも、
その後その意味が
分かるようになりました。
やりたくない仕事とは
自分が苦手な仕事です。
たとえば
わたしは昔から
ワード文書をつくるのが
苦手でした。
ていうか
文章を考えるのが苦手。
ブログも文章なので
決して得意ではありませんが(笑)
それで、
みんなもそうだと
思っていました。
だから
当時いた事務員さんに
ワード文書を作って欲しいと
お願いする時は
本当に
申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
「申し訳ないんだけど」が
お決まりの言葉でした。
ところが
その事務員さんは嫌な顔1つせず
「承知しました」と言う。
なんて
人間のできた方なんだと
思いました。
ところが
そうではなかったのですね。
もちろん、
人間的に素晴らしい方なのですが
そもそも
ワード文章が得意だったのです。
得意なこと
だから楽しい。
だから
わたしの依頼を
快く引き受けてくれたのだと思います。
その時に
尊敬する方が
言ったことを理解しました。
人によって
得手不得手は違う
好き嫌いも違う
ということです。
組織は
それを得意とする人の
集合体になった時に強くなります。
だから
採用は
自分がしたくない仕事を
してくれる人を探す
ことなのだと。
それからというもの
採用の面接時には
そのことを伝えるようにしました。
「わたしが
やりたくないことを
してもらうために」
なんて表現は
しないですけどね(笑)
そうすると
とても良いことが起きました。
責任を持って
仕事に取り組んでくれるのです。
わたしが
それを苦手だと知っているので
変に頼られることが
なくなりました。
最初から
諦めているということ。
わたしが
この事実に気づいてから
しつもん経営(自律型組織)も
加速しました。
社員さんは自分の得意を
活かすようになると
仕事が楽しくなります。
できれば
苦手な仕事はしたくありません。
でも、
社長や上司が個々の得手不得手を
全部把握しているわけではありませんよね。
だから、
苦手な仕事を
お願いしてしまうこともある。
それならばと
振られる前に
自分から名乗り出る人が出たのです。
「あっ、
それ私がやりますよ」と。
自らの意思で
仕事に取り組む人が
増えたわけです。
わたしが痛感したことは
組織づくりは
歯車の組み合わせ
だということです。
それまでは
1人1人の能力を
最大限に伸ばすことを
考えていました。
短所を克服する
ということも
真剣に考えたときもありました。
でも、
今はそんなことは
少しも思っていません。
組み合わせで
「チームとして」
強くなれば
良いと考えているのです。
それは
採用から始まるのだと。
「わたしが
やりたくないことを」
なんて言うと
上から目線ですが
そのくらいの表現が
分かりやすいと思い紹介しました。
真意は
相手をパートナーとして
尊重しコラボする
という意味です。
そんな関係ができたら
仕事が楽しくなるし
チームも強くなりますよね。
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