2019年10月24日
人材採用のヒケツ
「ザルで水をすくっている」状態になっていませんか?
クライアント様から
こんな話がありました。
ーーーーーー
最近入社してきた
スタッフA君。
社長との面談を終え
入社も決まりました。
そこで
社長と話す時間が
あったそうです。
A君は
これまでも
同業種で働いていたので
できるだけ早く
会社に貢献したいと思い
積極的に
社長に質問したそうです。
「明日から
入社になりますが
何か課題はありますか?」
すると
社長からは
「とにかく、
会社の仕事に慣れて!」
とだけ、
言われたそうです。
A君は、
頑張り屋さんだけに
この社長の言葉に
がっかりしたようです。
(本当はこの
『慣れて』に
深い意味があるのかも
しれませんけど・・・)
実際に入社しても
その会社の社員から
「具体的に
何か教えてもらう」
ということもなく
ただ
「見て盗んで!」的な
雰囲気だそうです。
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この例は
驚かれる人も
いるかもしれませんが
実話です。
まだまだ
昔の職人さんの多い
会社のようで
人に「教える」
という風土がないようで
「昭和の会社」のように
仕事は
「目で盗んで!」
というのに
誰も違和感を
抱いていないようです。
どこの会社も
人手不足で悩んでいる時代。
1人でも多くの社員に
応募してもらいたいと
思っている会社は多いと思います。
しかし
その前に
社員の
「受け入れ態勢」は
整っているでしょうか?
もし、
冒頭の例のような
会社の受け入れ態勢だと
せっかく新しい人が
入ってきても
すぐ辞めてしまう
可能性がありますよね。
特に、
今の若い人に
仕事を教えるのにあたって
「慣れて」とか
「見て覚えて」
というような教え方では
普通の人は
辞めてしまいます。
「こういった手順で
このように
仕事を覚えてもらいます」
という
カリキュラムがあり
各仕事に関しても
その仕事の目的は〇〇。
ゴールの状態は△△。
そして、
この仕事の
コツ・ポイントは××
というように
仕事を
習得しやすいような
仕組みがないと
「この会社は
何も教えてくれない!」と
すぐに
辞めてしまうでしょう。
「すぐに人が
辞めてしまうんです!」
と、相談を受けることが
ありますが
その人の主旨は
「最近の若い子は
礼儀がなっていないとか
常識がない」と
思っているようで
それを聞きたいと
思っているようですが
それより
自社の受け入れ態勢を
見直した方がいいと
思います。
さらには
マニュアルを作って
そのマニュアルを
やらせるだけでも
仕事は上手くなりません。
上述しましたが
仕事の目的や
ゴールが分かっていて
仕事を上手く
遂行するための
コツ・ポイントを
「教える側」が
分かっていないと
仕事を上手く
習得させることは
できないでしょう。
なぜ、こんなに
「教える」ことに
わたしが
こだわるかと言えば
正しく仕事を
覚えてもらわないと
成果が出ないから。
成果がでないと
達成感もやりがいも
感じることはできません。
すると、
仕事をしていても
楽しくないので
次の仕事を
探すことに
なってしまうからです。
人手不足で
人材採用にばかりに
目がいきがちですが
採用後の
育成プログラムや
評価制度の整備。
さらには
現社員の
「教える」スキルを
向上させることにも
力を入れていくべきでしょう。
でないと
「ザルで水をすくっている」
という状態に
なりますからね。
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