2019年1月25日

繁盛のタネ

風を引いたのに間違った薬を飲んでも治らない。会社でも同じようなことはないだろうか。

 

企業は常に
変化を求められます。

 

時代が変われば
生活者の感性も変わる。

 

だから、
自ら変わらないと
時代に置いてかれてしまいます。

 

変わらないことは
衰退を意味します。

 

どの企業も
改善や改良し

 

場合によっては
変容しようと
すごく努力をしています。

 

そのためにも
どこを変えるのか

 

ポイントを
見誤らないことだと思うのです。

 

 

 

熱が出る原因が肺炎なのに
解熱剤を飲んでも治りません。

 

適切な原因に
手を打つことが大切ですが

 

そもそも
肺炎にかかっていることを
知らないと何もしようがないですよね。

 

実は、
これはわたしにとって
大きな反省を含むことなのです。

 

変えるポイントを
見誤ってしまったことが
あるのです。

 

 

 

 

今から3年ほど前に

ある企業から
社員さん向けのマーケティングの
社内研修を依頼されました。

 

結論から言えば
それはお断りすべきだったのです。

 

 

どういう事かというと

 

その会社は
マーケティングを改善しても
抱えている課題は
解決しないと分かったのです。

 

一言で言えば

やり方を変える

社員を
トレーニングしても
解決しないということ。

 

 

やる事を変える

 

そんな
フェーズに
差し掛かっていたのです。

 

具体的には
業界が衰退期に入り
商売の形を
変容させる必要があったのです。

 

商品をつくって売る。

 

その形が
世間に通用しなくなっていた
というわけです。

 

すべての
モノやコトには寿命があります。

 

寿命が近づいている時は
やり方ではなく

 

新しい
やる事

創造しなければいけません。

 

たとえば、
コダックはフィルムにこだわり
破綻してしまいました。

 

それに対し
富士フィルムは
サプリメントや化粧品の分野に進出し
生まれ変わりました。

 

フィルムは
コラーゲンに関する技術なので
それを応用したのです。

 

もし、
フィルムの売り方研修なんて
受けていたら

 

今の同社は
なかったと思います。

 

変えるべきポイントを
見誤らないとは
こういうことだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

変えるべき
ポイントを定めるためには

変えないこと

決めることが大切です。

 

捨てられない
こだわり
です。

 

先程の
フィルムの例で言えば

 

富士フィルムは
社名にある
フィルムへのこだわりを捨てました。

 

 

その代り
フィルムの
「技術」にこだわりました。

 

抽象度を
1つ上げたわけです。

 

企業の活動には
抽象度の層があります。

 

「想い」

「ビジネスモデル」

「技術・ノウハウ」

「商品・サービス」

という
層になっています。

 

下に行くほど
具体度が増していきます。

 

コダックは一番
具体的なものにこだわったわけです。

 

それに対し
富士フィルムはその1つ

 

抽象度が
高い技術にこだわった。

 

もし、仮にですが
富士フィルムが想い。

 

「思い出を残す」

 

なんてことに
こだわったとしたら

 

まったく
別のビジネスが
開発されたと思います。

 

でも
それも面白い。

 

 

 

 

 

 

 

変えないこととは
言い換えれば

捨てられないこと

だと思います。

 

捨てる際に
まったく心が傷まないものは
たいていの場合は具体的なモノです。

 

捨てられないモノが
ある場合もありますが

 

そこには
特別な想いがあるからです。

 

想いと商品が
セットになっているのですが
それを敢えて分離してみるのです。

 

すると
捨てられないこと
変えられないことが観えてきます。

 

それは、
多くの場合
非常に抽象的なことです。

 

そこをゼロベースにする。

その資源で
誰かに喜ばれることを考える。

 

今、自社は
どこを変えるべきか。

 

今一度
考える時期に
来ていると思います。

 

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