2022年1月4日
目標設定術
「目標管理シート」の運用方法。
Vol.1209
2022年1月4日(火)号
今年の箱根駅伝は
青学が圧倒的な速さで
総合優勝。
青学といえば
大会ごとに掲げる
「原監督の大作戦」シリーズ。
出雲駅伝では
「結(むすび)大作戦」を発令し
続く
全日本大学駅伝では
「男前大作戦」を発令。
箱根駅伝では
「攻めろ!大作戦」を
検討したものの
「大作戦命名作戦会議」にて
チーム全員の力を結集し
パワフルに戦う
という意味を込めて
パワフル大作戦に
決定したそうです。
さて、そんな
青学の原監督。
もともとは
「伝説の営業マン」と
いわれるほどの
ビジネスパーソンだったんですね。
そこから転進して
監督の道を
進まれていますが
ビジネスパーソン時代に
培った経験を
スポーツに活かしています。
その1つが
目標管理シートを
活用した指導法。
シートは
A4用紙を活用し
・1年間の目標
・1ヶ月ごとの目標
・週の目標
を、選手に書いてもらうのですが
このシートの
運用方法が
キモだなと思いました。
青学では
選手一人一人の
自主性や個性を大切にするため
チーム目標とは別に
個人目標を
「目標管理シート」に
細かく記載し
PDCAサイクルを
回すようにしています。
個人個人が記入した
「目標管理シート」は
選手が自分一人で書き入れて
自分で振り返って
自己完結して終わりではなく
そのシートは
徹底的に
チームで共有されて
「見える化」されます。
まず、
提出された
「目標管理シート」は
チームミーティングで
上級生やチームメイトの目を通り
その目標が妥当なのか
実際の
目標達成状況は
どうだったのか
定期的に見直されます。
ここで
PDCAサイクルが
生きているんですね。
こうして完成したシートは
さらに仕上げとして
選手それぞれが自己採点した上で
廊下に貼り出され
「見える化」されるのです。
そして、原監督は
選手寮に
一緒に住み込んでいるので
選手一人一人の状態を
徹底的に観察するとともに
この「目標管理シート」を起点に
さらに踏み込んだ
個人指導や面談を行います。
「目標管理シート」は
どこにでもあるツールですが
その
運用が尻すぼみになって
しまうものです。
青学が凄いのは
このシートの運用を
組織として徹底的に
しかも
長期間ずっと
継続できていることです。
この目標管理方法、
きっと
クライアントさんにも
喜ばれるんじゃないかと
新しい
コンテンツの一つして
思いついたことリストに
付箋で書いておこっと(笑)
関連記事
- 2021年1月11日 ノルマと目標の違い。
- 2019年10月20日 自問自答のコツは原因列挙の犯人捜しはNG。
- 2021年9月26日 ほんとはカレーライスが食べたかったのに。。
- 2021年7月2日 願望を意識化するリマインダー機能。