2019年2月13日
繁盛のタネ
目先の売上よりも大事な目先。
昨日は
飲食店オーナーさんとの
ミーティングでした。
ここの
お店に来るお客様は
どのような動機で
来られる方が多いのか
などを聞かせていただきました。
飲食店の
来店動機は
大きく2つあります。
衝動来店型と
目的来店型
に分けることができます。
衝動来店型は
お客様が
ランチタイム時に
「時間もないし
簡単にすませたいな」
とか
「ちょっと
小腹がすいたな」
という時に
その場所の
近くにある飲食店を
衝動的に利用する
タイプの店です。
なので
衝動来店型の店舗は
立地がすべてで
どれだけ
お店の前が
通行量の多い場所か
もしくは
ショッピングセンターや
ショッピングモールなど
人が集まる場所に
出店することが
ポイントになります。
目的来店型は
お客様が
わざわざ来店する
お店のタイプであり
そのため
立地的には
2等立地や等立地でも
盛業が可能ですが
その分
「わざわざ」
来店してもらうための
「商品力」が
ポイントになってきます。
自店が
この利用動機の
どちらになるかを決定し
この動機に
合わせた対策をとることが
「売れる店」になるか
「売れない店」になるかの
分かれ目にもなります。
たとえば
自店が
衝動来店型の
タイプの店にも関わらず
商品力を高めても
意味がないということです。
飲食店だから
衝動来店型の店でも
商品力を高めることが
いい対策と
思われるかもしれませんが
売上アップの対策として
「商品力」を高めても
効果は出にくいのです。
なぜなら、
このタイプのお店に
お客様が求めるのは
スピードと安さ
だからです。
もちろん、
ある程度の
「商品力」も求めますが
それ以上に
「スピード」と「安さ」を
求められるんですね。
なので
このタイプの店は
いかに
「早く」「安く」
商品を提供できるかを
追求することが
売上を上げる
ポイントになります。
つまり、
利用動機にあった対策
というものがあり
このセオリーを
間違えると売れにくくなります。
先日、
あるお店の社長さんと
話していて次のような会話に…。
売上を上げるためには
広告が大切で
いかに効果的なネット広告を
出せるかが
ポイントですよね?
と話されていました。
でも、
お店に行くと
店内は
とてもきれいとは言えず
接客サービスもそれなり。
ですが商品は
とても美味しいのです。
このお店は
目的来店型の
タイプの店です。
目的来店型は
いかに
リピーターさん
すなわち
固定客を作れるかが
重要課題となります。
お客様は
お店の存在を探し、
見つけて来店してくれます。
そして、
お店の料理や接客、
空間を体験し
満足してくれれば
お客様の
記憶に残り
次の来店につながります。
しかし
記憶に残るような
体験ができなければ
次はありません
なので
目的来店型こそ
体験が最も大切であり
体験の質を上げ
いかに
再来店に繋げるか。
つまり
固定客をいかに
獲得していくかが
売れ続ける
お店に
なれるかどうかの
ポイントになります。
先ほどの社長は
お客様に
お店の存在を
知ってもらう部分には
お金をかけてますが
体験の部分に
力やお金を入れていません。
この社長は
繁盛店になるために
「体験」の部分の強化が
必要であることが
大切だとは分かっているのですが
どうしても
目先の売上が
必要だからということで
認知の部分に
力を注いでしまっています。
これでは
いつまで経っても
売れる店や繁盛店にはなりません。
「売れない店」ほど
目先の売上をとることに
走りがちになりますが
目先の売上を
追えば追うほど
ずっと
目先の売上を
追いかけることになります。
にわとりが先か
たまごが先か
ということです。
もし、
あなたの店が
目的来店型の店なら
お客様が来ない
とか
景気が悪い
とか言う前に
お店を
きれいにしては
いかがでしょう。
商品を
これ以上ないほど
美味くする方法を考えて
実践しては
いかがでしょうか。
一人のお客様でも
精一杯
これ以上ないくらいの
おもてなしを
してはいかがでしょうか。
目先の売上よりも
目先のできること
に集中することですね。
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