2020年7月3日

繁盛のタネ

消極的なアプローチと積極的なアプローチ。

 

こんな話を聞きました。

 

1995年1月17日
阪神大震災の話です。

 

ある方が
新幹線の名古屋駅で
空港に向かうために
バスを待っていました。

 

午後の便で
福岡に帰るためです。

 

 

 

しかし

地震の影響で
JRはストップ

 

バスも
時刻通りには
運行しておらず
バス停には長蛇の列。

 

 

 

そこに

タクシーの運転手が
車から降りてくると

 

並んでいる人に向かって
聞こえるように

 

独り言を
言い始めました。

 

 

 

バスはいつくるか
わからんもんな~

 

タクシーの方が
早いんだけどな~

 

みたいなことを

 

並んでいる人の
横を通りながら言うのですが

 

 

 

 

だーれも

見て見ぬふり
聞いても聞かぬふり

といった感じです。

 

 

 

 

誰も乗らなかったので

 

その運転手は
怪訝そうな顔をして

 

タクシーに乗って
去っていきました。

 

 

 

 

 

 

すると、

 

 

また違う
タクシーがやってきて

 

運転手さんが
こう言い始めました。

 

 

この中に
飛行機の時刻が
15時台の方は
いらっしゃいますか?

 

それを聞いた
並んでいる人は

 

最初は無言だったのですが

 

 

 

続けて

運転手さんが
こう言いました。

 

 

バスを待っていたら
間に合わない可能性があります!

タクシーは高いですが
4人で相乗りされれば
バス代と変わりません。
どうぞ、お急ぎください!

 

 

すると、

 

並んでいる人たちは
声を掛け合って
乗り込んでいきました。

 

という

 

実際にあった話です。

 

 

 

 

 

後者の
運転手さんは

説得の名人ですね!

 

 

説得の第一原則は
積極的なアプローチ

 

 

 

積極的な
アプローチとは

 

あなたの利益のために
私に力を貸してください。

 


あなたが
飛行機に間に合うために
私のタクシーを使って下さい

 

語りかけたんですね。

 

 

 

誰だって
タクシーの運転手だったら

稼ぎたいのは当たり前です。

 

 

なので

「どうか乗ってください」
「私に力を貸してください」
「私を助けて下さい」

という気持ちは
同じだと思います。

 

 

 

しかし
何のために(目的)

 

この二人は
違っていたわけです。

 

 

自分が困っているから
乗ってほしいという

自己都合なのか?

 

 

 

それとも

 

相手の役に立つという

他人動機なのか?

 

 

 

面白いもので

人間には
良心があるので

 

自己都合の場合って
強く言えません。

 

なので
前者の運転手さんは

 

独り言のようにしか
言えなかったですね。

 

 

 

また、
自己都合で言われると

 

仕事が大変なのは誰でも同じ!

 

あんただけじゃないし
私も大変なのよ!

 

みたいな
感情が出てきて

 

 

わざと乗らない、

みたいな
気持ちにさえ
なってしまいます。

 

これではまったく
説得力がありませんよね。

 

 

 

 

しかし
他人の役に立って
堂々とお金を稼ごうとしている
人の言葉には

 

力があります。
熱心さが伝わります。
ありがとうと言いたくなります。

 

 

あなたがもし
誰かの力を借りたいと
思ったとしたら

 

 

○○さんに
助けてもらいたいのだが

 

○○さんに
助けてもらうことによって

 

○○さんにも望むことが
実現出来るような
いい方法はないか?

 

 

考えるようにしてみては
いかがでしょうか。

 

 

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