2021年8月2日

目標設定術

仕事のスキルや能力を高めるときの「4条件」

Vol.1054

 

東京オリンピック
男子100メートルは

 

イタリアのヤコブスが
「人類最速」の称号を
手にしましたね。

 

 

 

 

 

超一流を
30年研究してきた
アンダース・エリクソン。

 

彼の研究では

「これで充分の向こう側の世界」

目指すのが
限界的練習といいます。

 

 

 

 

面白いのが
オリンピックの
金メダルの話です。

 

 

1908年の
マラソンの金メダリスト
ヘイズの記録は

「2時間55分」

 

100年経って
現在のマラソンの世界記録は

「2時間1分39秒」

 

この100年で
30%も短縮し続けてきました。

 

 

短距離走でも

カール・ルイスより
速い人間がいるのかと
思っていましたが

 

1912年 10秒6 リッピンコット
1968年 9秒95 ジム・ハインズ
1991年 9秒86 カール・ルイス
2009年 9秒58 ウサインボルト

 

これも
タイムがどんどん
短くなっています。

 

 

限界を超えた
向こう側の世界を
目指す環境があるかどうかで

 

伸びしろが変わる、と

アンダース・エリクソンはいいます。

 

 

 

その4条件とは?

 

①具体的目標

具体的な数字による目標が
必要だと言います。

 

上記で言えば、
世界記録を出すには
9秒58を切る
という目標があります。

 

このように
タイムもあれば

腕立て伏せを
100回クリアするでもいい。

 

いずれにしても
明確性が重要だと
いうことです。

 

これは
青山学院大学を
箱根駅伝で優勝に導いた
原監督も同じことを
言っていました。

 

練習の全てのメニューは
数値目標にしているので
目標は数字にしよう。

ということですね。

 

 

②集中力

第二条件は
徹底的に集中して
トレーニングを行なうこと。

 

注意力散漫で
あれこれ考えて
やるぐらいなら

 

集中力が切れたら
辞める方が良いといいます。

 

 

元日本代表監督の
平尾誠二さんは

海外と日本のラグビーの
練習の仕方について

 

次のようにいっていました。

 

 

「海外の強豪チームの練習時間は
 日本より圧倒的に短い。
 日本だと5〜6時間練習するところを
 海外だと2時間です。」

 

しかし、
練習の密度が全く違います。

 

日本は6時間で
力のすべてを使い切るように
練習するので

 

ある意味、

時間あたりに
発揮する集中力が低いのです。

 

 

 

逆に、
海外の強豪チームは

練習時間が2時間なので

 

最初から
猛烈な動きで練習します。

 

まさに
短時間高集中の
練習法です。

 

 

 

③フィードバック

 

これは
卓越した
その道のプロから
フィードバックをもらい

 

練習の仕方や
調整の仕方を
学ぼうということ。

 

 

ゴルフの
レッスンプロは

プレイヤーより
優れている必要はありません。

 

 

タイガーウッズのコーチは
タイガーより
プレイヤーとして
優れているわけではありません。

 

では、
何が良いかと言えば

 

フィードバック。

 

 

ビデオを見ながら
一番良いときの
フォームを思い出し

何度も身体に
覚えさせる練習をする。

 

このフィードバックは

なるべく
その道に卓越した人に
してもらうのが一番です。

 

 

 

④ストレッチ

最後は、ストレッチ。

 

同じことを
繰り返していても

成長は踊り場に差し掛かります。

 

 

筋トレも同じで

筋肉に限界の負荷を
かけ続けると肥大しますが

 

同じ負荷で
筋肉が慣れると
肥大しません。

 

 

能力やスキルも同じです。

 

敢えて、
限界を超える場に
チャレンジしなければ
停滞してしまいます。

 

 

 

さて、いかがでしょうか?

 

あなたの
仕事のスキルや能力を
高めるときに

 

この4条件を満たすために

 

何ができるかを
考えてみるといいですね。

 

 

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