2019年1月2日

社員育成術

人が育つ強烈なスイッチは「おひねり」にあり。

 

元旦は
神社にお参りしたり
温泉に入ったりと

 

まったりとした
イチニチでしたが

 

道中、
コーヒーを買おうと思い
コンビニに寄ろうとしたら

 

セイコーマートが休業してました。


(セイコーマートは北海道ナンバーワンコンビニです)

 

正月に
まさかのコンビニ休業と
思ったのですが

 

人材不足による
正月営業が難しくなっている
対策の一つかもしれませんね。

 

 

 

 

コンビニといえば

ウチの近所のコンビニには
とても親切な店員さんがいます。
(それこそセイコーマートです)

 

以前、
カゴを持たずに
買い物をしていて
両手がいっぱいに
なってしまったことがあります。

 

すると店員さんが

 

カゴを持ってきて
「どうぞ」と
差し出してくれました。

 

すごく嬉しくて
レジを済ませて出る時に
わたしは軽く会釈をしました。

 

 

 

 

わたしは
人材育成において
当面の目標としている
ポイントを持っています。

 

そこに到達すると
あとは
勝手に育っていく

そんな到達点です。

 

 

 

そのポイントとは
おひねりをもらえた瞬間です。

 

おひねりとは
芸人さんが
素晴らしい芸を見せた時に

 

お客様から
ブラボー
気持ちとともに飛んでくるアレ。

 

自分の給与が
社長からではなく
お客様からいただいたと実感した時に

 

 

おひねりになります。

 

 

 

おひねりに対しては

お駄賃があります。

 

文字通り
誰かに頼まれて
期待通りのことをした時に
いただけるお金です。

 

 

 

さきほどの
コンビニでの経験も

 

買い物代金以上の
チップを渡すわけではありませんが

 

会釈だって
立派なおひねりだと考えています。

 

お駄賃は期待通り

 

おひねりには
期待以上の
喜びや驚きがある

 

 

そんな違いだと定義しています。

 

 

 

おひねりは
難易度が高いです。

 

その場、その相手、
その状況に応じたオリジナルの判断が
求められますからね。

 

わたしが考える
到達点とは

 

自分で判断して行動した結果

 

おひねりを
もらった喜び

 

醍醐味を
感じた瞬間
です。

 

 

「次もがんばるぞ!」

という気持ちになり
自発的なヤル気と向上心を高めるのです。

 

人材育成で目安を持つと

 

社長も部下も
互いに目指すものが明確になります。

 

入社した当初は
基本業務を習う時期があります。

 

先輩や上司から
手取り足取り習います。

 

これは
言われたことを
やるのだからお駄賃の領域です。

 

まずは
お駄賃をもらえる人
なることが目標です。

 

人によっては
この段階では自発的なヤル気に
欠けるように見える人もいると思います。

 

しかし、その多くは
「その先が観えていない」
からだと考えています。

 

今覚えている業務を
マスターすれば

 

いよいよ次の段階
自分で判断して仕事ができるという
希望が大切です。

 

目安を共有すると
自ら育ってくれるのです。

 

お駄賃から
おひねりに移行する時には

 

仕事の意義を
確認することが
最も大切になります。

 

意義とは
なぜやっているか?

 

 

 

たとえば

とある
ファミリー向けのレストランでは

家族の素敵な思い出を創る

という
ミッションを掲げています。

 

素敵な思い出が目的で
手段として
料理の提供や接客などがある
という構図を明確にしています。

 

スタッフも
よくこれを承知しています。

 

自分の仕事の目的は
料理をテーブルに
運ぶことではない。
それを通じて素敵な思い出を
創ってもらうことだ。

判断のモノサシがあるから
行動が変わりますよね。

 

その場、その相手、
その状況での独自の判断が
できるようになるのです。

 

そこで
おひねりをいただけたら
それこそ
仕事の醍醐味
知ってしまいます。

 

醍醐味を知った瞬間の社長
上司の役割も重要です。

 

別に評価する必要も
大げさに褒める必要もないと考えています。

 

部下が
できるようになった事に対し

 

素直に嬉しさや感謝の気持ちを
伝えることだと思います。

 

本人の喜びに
花を添えることです。

 

人は認められたい生き物

 

しかも上司のコントロールの
意図のある称賛ではなく
自分の努力で手にした承認の証。

 

おひねりは
本人の心に
強烈なスイッチ
が入ります。

 

 

これが
わたしが人材育成の
当面の目標にしているところです。

 

 

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