2021年12月24日
しつもん力
行動できない人と行動できる人の頭の中の「質問」
Vol.1198
2021年12月24日(金)号
あれこれと
悩んだあげく
行動を起こせないときがあります。
よく例に出すのは
学生時代に
「好きな人に告白するかどうか」
という場面。
これは
結論から言うと
「悩んでも仕方がない」
ことですよね。
自分ができることは
「告白するか、それともしないか」
しかないので
YesかNoかは
100パーセント
相手の判断だからです。
同じようなことが
ビジネスの
場面にもあります。
たとえば、営業。
私も以前は
「お客さまにセールスを
断れたらどうしよう…」
「契約が終わって
しまったらどうしよう…」
「テレアポをして
クレームを受けたらどうしよう…」
というような
不安を感じて
悩んでしまうことがあり
結果、
行動できなくなった
ことがあります。
このように
ついつい
悪い方に考えてしまって
行動がとまる人は
いるものです。
でも、悩む原因は
「考えても
仕方がないことを
考えているだけ」
ということが多いものです。
私も、
見積書を
作っているときに
「この価格では高いと
言われるかもしれない…」と
悩んでしまったことがあり
数百円とか
数千円の価格調整で(笑)
悩んだことも。
しかし、いくら
「高いと言われるかもしれない…」と
悩んだところで
それで
商談の成約率が
高まることはありません。
それは
「高いか安いか」を
判断するのはお客さまで
こちらが
決めるわけでは
ありません。
一方で、
すばやく
行動できる人は
ここをわかっています。
考えても
仕方がないことは
悩まないのです。
では、
行動できる人の思考は
どうなっているのか?
それは、
頭の中の
「質問が違う」んですね。
行動できない人は
「できなかったらどうしよう?」
という
質問をしています。
この質問は
「できないこと」に
フォーカスしています。
一方で
すぐやる人は
「どうすればできるか?」
という
質問をしています。
こうして、
常に自分ができることに
意識を向けています。
行動が失敗するかどうか。
それは誰にもわかりません。
それに
「人間万事塞翁が馬」
という
ことわざも
ありますよね。
老人にとって
最初はマイナスだと
思っていたことが
時間を経過するうちに
プラスの出来事に
変わるわけです。
同じように
期待より
うまくいかなかったとしても
それが
「予期せぬ成功」に
つながる可能性もあります。
このようなことは
人生の中で
よくあることでしょう。
私たちの人生は
「決める」ことの連続です。
なので、結局は
「そのときに
最善だと思う決断をする」
しかありません。
また、
一度決断したこと
を変えてはいけない
わけでもないので
状況に応じて
柔軟に変えていけば
いいんですね。
悩む時間があるなら
それを手放して
「どうすればできるか?」と
考えるように
してみましょう。
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